独り言

22|僕が大学院に進学して感じたことと今後の目標について(後半)

 

大学院に進学してからはS&Cの勉強を一から猛勉強しました。

 

特に1年目は休日とか関係なしに朝から夕方まで毎日学校で勉強してましたね(笑)

地元を離れ遊ぶ友人が殆どいなかったというのとコロナで中々遊ぶことも難しい情勢だったので勉強しかすることがありませんでした。

 

恥ずかしい話、入るまでは「プライオメトリックエクササイズ」という言葉すら知らないほどトレーニングの知識がなかったので周りの人に早く追いつきたいという思いが強かったです。

 

S&Cの勉強はめちゃめちゃ面白くて、いろんな論文を読めば読むほどトレーニングの奥深さに魅了されていました。

 

最初の2か月ほどは部活動も中止されていたのですが、徐々にトレーニングを再開させる部活も出てきて、僕が元々担当することになっていた男子バスケットボール部も6月頃からトレーニングが再開し始めました。そして1か月ほどの見学期間を経た後に7月からメインで指導を担当させていただくことになりました。

 

それで7月からトレーニング指導を始めたのですが、

 

まあ、大変でしたね(笑)

 

このときは、知識はもちろんチームをまとめる力っていうのも殆どなくて体感として選手がついてきてくれてるっていう感覚は全くありませんでした。

 

このときに

「いい指導者っていうのは知識だけじゃなくて選手から信頼されてチームを一つにすることが出来る人なんだ」って痛感しましたし、今まで僕が出会ったきた指導者の方々はそういう面でも凄かったんだということにもそこで気づきました。

このときの自分は、“チームをまとめる”という意味では全くいい指導者ではなかったですね。

 

なのでトレーニングを始めた当初は、知識をつけるだけでなくて、チームを1つの目標に向かわせていくためにどうすればいいのかっていうことを常に考えていました。

 

当時はかなり悩んでいて、先輩や同期に選手とのコミュニケーションについての相談もよくしてましたし、同期に対しては時々弱音も吐いていました。

 

それでも毎回の試行錯誤と反省の繰り返しから少しずつではありましたが、選手との関係性も良い方向に向かっていったと感じるようになりましたね。

 

ただ最初の年はインカレへの出場を逃してしまい、僕の貢献度が僅かであるという自覚があるものの責任を感じ、より一層チームと選手に対して本気で向き合おうと決意しました。

 

2年目になってからは少し余裕をもって選手とか関われるようになっていき、このときにはS&Cの知識量も最初に比べたらかなり多くなり、選手に対してセミナーなども行ったりし、少しずつ思い通りの指導ができるようになっている実感がありました。

 

そしてその年は無事インカレへの出場も決めることができ、実際に代々木体育館に応援に行きました。実は関西の大会は全て無観客試合だったので、公式戦としては初めての生観戦でした。

 

僕はそこで躍動する選手をみて、感動し、そして自分の力が微力であることを理解しながらも自分のやってきたことが少し報われた気持ちにもなりました。

この経験は2年前に指導者としてのキャリアをスタートしたばかりの自分にとっても忘れることのないかけがえのない財産となりました。

 

未熟な僕についてきてくれた選手には本当に感謝しています。

この2年間は選手と一緒に僕自身も大きく成長することができた2年間でした。

 

また2年目になってからは大学院を卒業してからの進路についても考えるようになりました。本来であればこのままS&Cの分野を突き詰めていけば専門家としてのキャリアを積めるのでしょうが、僕には1つ引っかかることがありました。

 

それは、トレーニングを指導しているときに怪我をしている選手に対して、理学療法士という資格を持っていながらもどのようなことを考えてメニューを処方していいか分からずなんとも言えない気持ちになった経験が何度もあったということです。

 

おそらく多くの人は、

 

「そこはS&CじゃなくてATや理学療法士の他職種に任せておけばいい」

 

という考えを持っているかもしれませんが、理学療法士の資格を持っている自分としては納得いかなくて、

 

「理学療法士の知識を兼ね備えている人の方が怪我や身体の問題などから思うようなトレーニングをすることが出来ないアスリートに対してもっといいトレーニングを提供できるんじゃないか」

 

そして

 

「せっかく自分には理学療法士という資格があるのだから、その知識も活用してトレーニング指導をしてみたい」

という思いがありました。

 

ただ、これについては正直確信を持って理学療法の知識がS&Cに役立つとは臨床経験がない今の段階では言えなくて、もしかしたら理学療法の知識があったところであまりトレーニング指導には活かされないかもしれません。

 

それでも理学療法という知識を持った上でトレーニング指導の現場に立ったときに、どういった景色が見えるのかというのが単純に気になったのです。

 

こういった背景もあって僕は4月から理学療法士として働くことを決めました。

また、その傍ら時間を見つけてトレーニング指導にも携われるように少しずつ動いています。

 

今は淡々と書いていますが、正直この決断をするまでにはかなりの時間を費やし悩みました。

「本当にこの道でいいのだろうか。。。」

と今でもたまに思ったりします。

 

それでも先程書いた自分が見てみたい景色は本気でやってきた人にしか見えてこないものだと思っているので、やると決めたからにはまずは全力で理学療法の世界にどっぷり浸かろうと思っています。

 

とはいえ、S&Cの勉強も引き続きしていきます。

 

今後はひとまず、S&Cと理学療法の知識をさらにつけていくこと、そしてそこで得た知識と経験をSNSやブログを通してより多くの人に還元していくことを目標に頑張っていきます。

 

そして将来的には、1つの現場に留まらず、多くの人に自分の持っている知識と経験を還元できるような仕事をしていきたいと思っています。

それが具体的にどういった仕事になるのかは今現状分かりませんが、常にその目標を見据えながら成長していきます。

 

前半後半と長くなりましたがブログはこんな感じで終わろうと思います。

 

僕以外にも4月から新たな環境で働き始める人は多くいるかと思いますが、一緒にそれぞれの目標に向かって頑張っていきましょう!

 

前半後半と書いてきましたが、フェリーはまだ北海道に着いていません笑笑

 

あと多分3時間くらいですかね。。

 

お風呂に行ってきます。。

 

ここまで長々と読んでくださってありがとうございます!

 

ではまた!!

 

(↑大阪最後の夜を一緒に過ごした後輩(バスケ部のアシスタントコーチ)とのツーショット)

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  • この記事を書いた人

中田 開人

PT,CSCS,MS(スポーツ科学) 早稲田大学大学院博士後期課程 1996年7月22日生まれ 北海道札幌市出身 アスリートのパフォーマンスを高める専門家(S&Cコーチ)として活動しています。

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